2008'07.21 (Mon)
この世で一番の奇跡
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心の糧・きっとよくなる!いい言葉
08.7.21 Vol.330
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こんにちは! 作家 中井俊已です。 http://www.t-nakai.com/
このメルマガが、今日もガンバルあなたの「心の糧」となりますように・・。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
この世で一番の奇跡
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
▼今日は、オグ・マンディーノ著『この世で一番の奇跡』について
ご紹介します。
この本は、1970年代半ばに書かれたのですが、
世界22カ国で翻訳され(1999年までに)700万部以上が発行された
大ベストセラーです。
▼「心の糧」では、オグ・マンディーノの本は、
以前、これまた大ベストセラーの『十二番目の天使』『地上最強の商人』を
取り上げたことがありますね。
(ちょっと思い出してみましょう)
▼『十二番目の天使』は、感動的な物語です。
愛する家族を事故で亡くし、生きる希望を失って自殺を考えていた男が
ある少年との出会いによって変わっていきます。
その少年が野球が下手だけど大好き。
健気に前向きに生きる姿がさわやかでした。
その少年を支える言葉は、これでした。
●「毎日、毎日、あらゆる面で、ぼくはどんどん良くなっていく」
(『ハッピーになろうよ。』にも収録 http://tinyurl.com/2gjskd)
物語の後半で、この少年のとんでもない秘密が明かされます。
▼『地上最強の商人』は、アラブの貧しい少年が
古代から伝わる成功を収めるための巻物を手に入れて実践し、
大成功を収めるという話です。
素晴らしい言葉がたくさん出てきますが、
特に、この言葉を取り上げました。
●「実のところ、失敗者と成功者のただひとつの違いは
習慣の違いにある」
この言葉は、オグ・マンディーノのあらゆる本に共通する考え方です。
(この本が、オグ・マンディーノの最初の本です)
▼さて、『この世で一番の奇跡』は、
『地上最強の商人』の次に書かれた本だそうです。
この物語には、『地上最強の商人』のベストセラー化で
大成功を収めた著者マンディーノが、
その成功によって自分を見失っていた時期に、
ある魅力的な老人と出会うという設定になっています。
▼この謎の老人は、この世で生きた屍となっているような人を復活させ、
幸福に導くことをなりわいとしていました。
この不思議な老人の話には、次々と素晴らしい言葉がでてきます。
たとえば、心についての話では・・・
●「わしがもっとも好きなのは、ミルトンが心について書いたものです。
『心は独自の座を占めており、
それ自体で、
地獄の天国を生み出すこともできれば、
天国の地獄を生み出すこともできる』。」 P.48
●「何世紀もの間、人間は心を庭にたとえてきました。
セネカはこう言っています。
『どんなに豊かな土壌でも、耕さなければ実りをもたらさない。
人の心も同じである』。」 P.49
▼さて、いま私たちは、
この2人の賢人の言葉を味わいながら、
2つ合わせて、次のようなことが学べるでしょう。
「心を耕せば、地獄の天国を生み出すことができる」
▼どういう意味かですって?
はい、あえて、説明すればこうなるでしょう。
「土に水をやり、栄養をやり、
せっせと鍬で耕すと良い土地になるように、
心も耕していけば良い心になっていきます。
そうすれば、
地獄のような苦しみや悲しみの中にも
天国のような楽しさや喜びを見出し味わうことができるのです」
この「心の糧」が、あなたの心の栄養になりますように・・・
★ あなたが幸運になれるヒント ★
心を耕せば、天国を見出すことができる
言葉は心の目を開かせます。 (^.^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:
オグ・マンディーノ著『十二番目の天使』http://tinyurl.com/56ydg9
『地上最強の商人』http://tinyurl.com/5g6vk4
『この世で一番の奇跡』http://tinyurl.com/5tzc2g
さて、『この世で一番の奇跡』の謎の老人は、
最後にマンディーノに「神の覚え書き」という書を託して姿を消します。
その中にでてくる言葉は、この次にご紹介しましょう。
心の糧・きっとよくなる!いい言葉
08.7.21 Vol.330
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こんにちは! 作家 中井俊已です。 http://www.t-nakai.com/
このメルマガが、今日もガンバルあなたの「心の糧」となりますように・・。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
この世で一番の奇跡
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
▼今日は、オグ・マンディーノ著『この世で一番の奇跡』について
ご紹介します。
この本は、1970年代半ばに書かれたのですが、
世界22カ国で翻訳され(1999年までに)700万部以上が発行された
大ベストセラーです。
▼「心の糧」では、オグ・マンディーノの本は、
以前、これまた大ベストセラーの『十二番目の天使』『地上最強の商人』を
取り上げたことがありますね。
(ちょっと思い出してみましょう)
▼『十二番目の天使』は、感動的な物語です。
愛する家族を事故で亡くし、生きる希望を失って自殺を考えていた男が
ある少年との出会いによって変わっていきます。
その少年が野球が下手だけど大好き。
健気に前向きに生きる姿がさわやかでした。
その少年を支える言葉は、これでした。
●「毎日、毎日、あらゆる面で、ぼくはどんどん良くなっていく」
(『ハッピーになろうよ。』にも収録 http://tinyurl.com/2gjskd)
物語の後半で、この少年のとんでもない秘密が明かされます。
▼『地上最強の商人』は、アラブの貧しい少年が
古代から伝わる成功を収めるための巻物を手に入れて実践し、
大成功を収めるという話です。
素晴らしい言葉がたくさん出てきますが、
特に、この言葉を取り上げました。
●「実のところ、失敗者と成功者のただひとつの違いは
習慣の違いにある」
この言葉は、オグ・マンディーノのあらゆる本に共通する考え方です。
(この本が、オグ・マンディーノの最初の本です)
▼さて、『この世で一番の奇跡』は、
『地上最強の商人』の次に書かれた本だそうです。
この物語には、『地上最強の商人』のベストセラー化で
大成功を収めた著者マンディーノが、
その成功によって自分を見失っていた時期に、
ある魅力的な老人と出会うという設定になっています。
▼この謎の老人は、この世で生きた屍となっているような人を復活させ、
幸福に導くことをなりわいとしていました。
この不思議な老人の話には、次々と素晴らしい言葉がでてきます。
たとえば、心についての話では・・・
●「わしがもっとも好きなのは、ミルトンが心について書いたものです。
『心は独自の座を占めており、
それ自体で、
地獄の天国を生み出すこともできれば、
天国の地獄を生み出すこともできる』。」 P.48
●「何世紀もの間、人間は心を庭にたとえてきました。
セネカはこう言っています。
『どんなに豊かな土壌でも、耕さなければ実りをもたらさない。
人の心も同じである』。」 P.49
▼さて、いま私たちは、
この2人の賢人の言葉を味わいながら、
2つ合わせて、次のようなことが学べるでしょう。
「心を耕せば、地獄の天国を生み出すことができる」
▼どういう意味かですって?
はい、あえて、説明すればこうなるでしょう。
「土に水をやり、栄養をやり、
せっせと鍬で耕すと良い土地になるように、
心も耕していけば良い心になっていきます。
そうすれば、
地獄のような苦しみや悲しみの中にも
天国のような楽しさや喜びを見出し味わうことができるのです」
この「心の糧」が、あなたの心の栄養になりますように・・・
★ あなたが幸運になれるヒント ★
心を耕せば、天国を見出すことができる
言葉は心の目を開かせます。 (^.^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:
オグ・マンディーノ著『十二番目の天使』http://tinyurl.com/56ydg9
『地上最強の商人』http://tinyurl.com/5g6vk4
『この世で一番の奇跡』http://tinyurl.com/5tzc2g
さて、『この世で一番の奇跡』の謎の老人は、
最後にマンディーノに「神の覚え書き」という書を託して姿を消します。
その中にでてくる言葉は、この次にご紹介しましょう。
![]() | 十二番目の天使 (2001/04) オグ マンディーノ 詳細を見る |
![]() | 地上最強の商人 (1996/09) オグ・マンディーノ無能 唱元 詳細を見る |
![]() | この世で一番の奇跡 (1999/02) オグ マンディーノ 詳細を見る |
2008'07.18 (Fri)
ひとりではない(「ミラクマくんのお見舞い」初公開)
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心の糧・きっとよくなる!いい言葉
08.7.18 Vol.329
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こんにちは! 作家 中井俊已です。 http://www.t-nakai.com/
このメルマガが、今日もガンバルあなたの「心の糧」となりますように・・。
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ひとりではない(「ミラクマくんのお見舞い」公開します)
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▼あなたはひとりではありません。
いつもだれかとつながっています。
生まれたときから
いまも、これからも、ずっと
目に見えないけれど、強い絆があります。
▼教師だった頃、年に1度の学芸会で上演するために
小学2年生と「クマくんのお見舞い」という劇を創りました。
脚本・演出は担任の私、
小学2年生の子どもは動物たちを演じて好評でした。
さて、その劇を
『きっと、だいじょうぶ。』発刊を記念し、
「ミラクマくんのお見舞い」と題して、童話に改作しました!
【あらすじ】
森の中でなぜかひとり泣いているミラクマくん。
動物たちは心配するのですが、
ミラクマくんは泣いているだけで、その訳がわかりません。
動物たちが、ほとほと困っているところへ、
森の長老のふくろうがやってきて、その訳がわかるのですが・・・
しかし、それは、
みんなをもっと困らせる事態に・・・???
▼この童話は、もともと劇のために創ったものです。
童心に返り、動物たちの動きを想像していただくと、
結構、楽しめると思いますよ。
ご覧になりたい方のために、こちらに全文をアップしています。
http://kyoumogenkide.blog83.fc2.com/blog-date-20080717.html
ちょっと笑えると思いますよ。
時間のある方、どうぞお楽しみください。
▼ひとりではない
あなたはひとりではありません。
いつもだれかとつながっています。
生まれたときから
いまも、これからも、ずっと
目に見えないけれど、強い絆があります。
愛を知るには、孤独や痛みが、
ときには必要です。
あなたが愛されて生まれたこと。
今も愛されて生きていること。
生きるのに疲れると、
そのことを忘れてしまうかもしれません。
でも、本当です。
あなたはひとりではありません。
あなたが生まれてきたのは、愛されていたからです。
あなたが育ってきたのは、愛されてきたからです。
いまも、あなたは愛されて生きているのです。
「ありがとう」って感謝すれば、
その愛があなたの胸に広がります。
『きっと、だいじょうぶ。』より
★ あなたが幸運になれるヒント ★
決してひとりじゃないこと、
辛いときに思い出せたらいいですね。
だって本当にそうだから・・・ (^.^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:『きっと、だいじょうぶ。』
「ミラクマくんのお見舞い」
http://kyoumogenkide.blog83.fc2.com/blog-date-20080717.html
![]() | きっと、だいじょうぶ。 (2008/07/02) 中井 俊已 詳細を見る |
2008'07.17 (Thu)
童話「ミラクマくんのお見舞い」
教師だった頃、年に1度の学芸会で上演するために
小学2年生と「クマくんのお見舞い」という劇を創りました。
脚本・演出は担任の私、
小学2年生の子どもは動物たちを演じて好評でした。
さて、その劇を、新刊『きっと、だいじょうぶ。』発刊を記念し、
「ミラクマくんのお見舞い」と題して、童話に改作しました!
お時間のある方は、どうぞお楽しみください。
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ミラクマくんのお見舞い
作 中井俊己
静かな森の中で、一ぴきの子グマがうつむいて、地べたにすわりこんでいます。
そこへ小鳥たちがやってきました。
「あっ、ミラクマくんだ。」
「ミラクマくん、どうしたの?」
すると、子グマは急に大きな声を出しました。
「あああん。」
小鳥たちは、おどろいてとび上がり
「わあああ。」
と、わめいて、羽をバタバタさせました。
「ああ、びっくりした。」
「ミラクマくん、泣いているの?」
「ミラクマくん、どうしたのかな?」
そこへ、リスたちがやってきました。
「おおい、小鳥さん。」
「そんなところに集まってどうしたの?」
「何か楽しいことでもあるのかい?」
すると、また、ミラクマが叫び出しました。
「ああああん。」
「わああああ。」
リスや小鳥たちは、おどろいてひっくり返りました。
立ち上がると、リスが口を開きました。
「ああ、びっくりしたあ。」
「ミラクマくん、泣いているのかい?」
「ミラクマくんの泣き声って、ごうかいだなあ。」
そこへ、ウサギたちがやってきました。
「おおい、みんな、集まって何しているの?」
小鳥が答えました。
「ミラクマくんが、泣いているんだよ」
「えっ?ミラクマくんが……」
ウサギたちは、思わず顔を見合わせました。
そして、一ぴきのウサギがおずおずと言いました。
「ミラクマくん、ごめんよ。この前、ぼくたちが
『君の耳は短いなあ』って、悪口を言ったこと、おこっているんでしょう。」
ミラクマは、ずっとうつむいたままで聞いていましたが、
目に両手を当てたまま急に叫びました。
「ちがうよ、ちがうよ。あああああん。」
「わあああああ。」
ウサギもリスも小鳥も、またその大きな声におどろいて、ひっくり返ってしまいました。
そこへ、ヘビたちがやってきました。
「おおい、みんな。」
「みんな、集まってどうしたんだ?」
「みんなでダンスをおどっているの?」
困った顔で、ウサギが答えました。
「そうじゃないよ。ミラクマくんがさっきから、泣いているだよ」
「えっ?ミラクマくんが……。」
ヘビたちは、たがいに顔を見合わせました。
そして、なんだか申し訳なさそう言いました。
「ミラクマくん、ごめんね。」
「この前、ぼくたちが『クマよりヘビの方がえらいんだ。
そのしょうこに、ヘビ年はあっても、クマ年なんかないんだぞ』って、
いばったから、泣いているんでしょう。」
「ちがうよ、ちがうよ。わああああああん。」
「わああああああ。」
また、みんな、またまたひっくり返ってしまいました。
そこへ、タヌキたちとキツネたちがやってきました。
「おおい、みんな。」
「いったい、どうしたんだ?」
「すもうでもして、遊んでいるのかい?」
ヘビが答えました。
「そうじゃないよ。ミラクマくんが泣いているんだ。」
「えっ!ミラクマくんが……。」
タヌキとキツネは、おどろいて顔を見合わせました。
そして、泣いているミラクマをのぞきこむようにして言いました。
「ミラクマくん、ごめんよ。」
「この前、ぼくたちの化けくらべ遊びに入れてあげなかったから、
泣いているんでしょう?」
「ちがうよ、ちがうよ。あああああああん。」
「わあああああああ。」
みんな、ぶっとんでしまいました。
「こまったなあ。」
「ミラクマくんは、どうして泣いているのかなあ。」
キツネも、タヌキも、ヘビも、ウサギも、リスも、小鳥も、どうすることもできません。
「あっ、森の長老さまだ。」
見ると、向こうからぶあついメガネをかけたフクロウがやってきました。
「いやあ、諸君、元気かね。」
すると、キツネが言いました。
「元気ですとも、長老さまもお元気そうで何よりです。」
「おや、おまえはこの前、鬼に化けて、村人をおどかしていたキツネだな。
あんなことをすれば、人間がわしらをこわがるようになる。
もう、あんなバカなことはしてないか。」
「し、していませんよ。
それにもともと、おどかすつもりなんかなかったんです。
みんなで、化けくらべ遊びをしていたら、
ちょうど村人さんが通りかかったんですから…。」
さっきから、じれったそうにしていたタヌキが、口をはさみました。
「ところで、長老さま、こまったことがあるんです。」
「うむ、どうしたんじゃ。」
「はい。実は、ミラクマくんがさっきから泣いてばかりで、ぼくたち、困っているんです。」
「うむ、うむ」
長老は、しゃがんだままうつむているミラクマをのぞきこみ、しわがれた声で言いました。
「こりゃ、ミラクマよ、顔を上げなさい。
泣いてばかりでは、男らしくない。わけを話してごらん。」
子グマは、ようやく顔を上げると、
涙でいっぱいの目をしばたたかせながら、つぶやきました。
「うん、あのね…、ぼくね……。」
みんなは、けんめいに耳をそばだてています。
「……おっことしちゃったの。」
「おっことしたあ?」
みんなは、いっせいに声を上げ、首をかしげながら顔を見合わせました。
そこへ、三びきのサルたちがやってきました。
手には食べかけのバナナをもっています。
サルは、みんなのようすがへんなのに気づいてたずねました。
「あれ?みんな、どうしたの?」
「シー」
みんなは、口に指を当て、いっせいにサルたちをにらみつけました。
しゃがんだまま肩を落としている子グマに、リスがやさしく問いかけました。
「ミラクマくん、何をおっことしたの?」
「バナナ、だよ」
「バーナーナー!」
みんなの視線が、いっせいにサルたちのもっているバナナにそそがれました。
サルたちは、なにごとがおこったのか分からず、キョトンとしてかたまってしまいます。
ただ、子グマだけは、サルたちがいることに気づかず、
しゃくりあげそうになるのをこらえながら、言葉をつづけました。
「ぼくのおばあちゃんが、病気でね。
おばあちゃんの大好きなバナナをもって、お見舞いに行くとちゅうに、
ふくろごとおっことしちゃったんだ。」
「だいじょうぶだよ。」
と、ウサギが言いました。
「きっと、どこかにあるよ。」
小鳥がそう言うと、「そうだよ。」「そうだよ。」と、みんながうなずきました。
「だけど、ぼく、ずうっとさがしたんだよ。
今ごろ、だれかが拾って食べているかもしれない。」
そう聞くと、キツネとタヌキは、サルたちの前にあわてて立ちはだかりました。
サルのもっているバナナが子グマの目に入らないようにするためです。
「そんなこと、ないよ。」
「そうだよ。そんなこと絶対にないよ。」
リスの一ぴきが、
「よし、ぼくらも、いっしょにさがしてあげるよ。」
と言うと、もう一ぴきがすかさず、
「よし、じゃあ向こうの方へ行ってみよう。」
と言いました。
子グマは気をとりなおして、立ち上がると、
みんなにお礼のことばをのこして、一度来た道をリスたちとさがしに行きました。
小鳥も、ウサギも、ヘビも、タヌキも、キツネも、フクロウも、それをだまって見送るのでした。
ミラクマの姿がすっかり見えなくなると、フクロウがしわがれた声でサルにたずねました。
「おい、そのバナナは、どうしたんじゃ?」
みんなの視線が食べかけのバナナに集まっているのをサルたちは感じました。
「ど、どうしたって?これ、……ひろったんです。」
「えー!」
みんながいっせいに叫んで、サルたちをにらみつけました。
サルたちは、やっとこの場の事情がのみこめたようです。
「これ、ミラクマくんのバナナだって、知らなかったんだよ。」
「病気のおばあちゃんにあげるバナナだって、
ぜんぜん知らなかった。」
「ああ、どうしよう」
サルたちは、困って泣きそうになりました。
みんなも、困って考えこんでしまいました。
「どうしよう。どうしよう。」
それから、しばらくして…。
さて、ここは、ミラクマのおばあちゃんの家です。
おばあちゃんは、病気のためにベットでねています。とても苦しそうです。
「ああ、頭がいたい。
おお、おなかもいたい。うううん。うううん。」
ピンポーン、ピンポーン。
げんかんのチャイムが鳴りました。
「おや、だれだろうね。」
おばあちゃんがげんかんまで行くと、入ってきたのは、子グマでした。
「おばあちゃん、こんにちは。おばあちゃん、病気はどう?」
「おや、まあ、ミラクマちゃんだね。お見舞いに来てくれたのかい。」
おばあちゃんは、にこにこしています。
でも、子グマはなんだかかなしそうです。
「うん。でもね。おばあちゃん、ごめんなさい。」
「あれ、まあ、どうしたんだい?」
「ぼくね、おかあさんから、
『もって行きなさい』って言われたおばあちゃんの大好きなバナナを
とちゅうでなくしてしまったんだ。」
「おや、まあ、そうかい。そんなこと気にしなくていいんだよ。
おばあちゃんは、ミラクマちゃんが来てくれるだけでうれしいんだからね。」
ピンポーン、ピンポーン。
また、チャイムが鳴りました。
モジモジしながら、入ってきたのは、あの三びきのサルたちでした。
「ご、ごめんくださーい。」
「あのー。じつはぼくたち、ミラクマくんの友だちです。」
「でも、道におちていたバナナをミラクマくんのものだって知らずに、
食べてしまったんです。」
「えっ!」
目を丸くして声を上げたミラクマと、
にこにこ顔のおばあちゃんをかわりばんこに見ながら、
「ごめんなさい。」
と、サルたちは頭を下げてあやまりました。
「これ、おばあちゃんの病気がよくなるようにもって来ました。」
そう言うと、それぞれが後ろ手にもっていた大きなビンをさし出しました。
「これ、ぼくらの森のミツバチくんが作ってくれたおいしいハチミツです。」
ハチミツのいい香りが、ほんわりと家中に広がったようでした。
「おや、まあ、ありがとう。わたしの大好物だよ。本当にありがとう。」
ピンポーン。ピンポーン。
また、チャイムが鳴りました。
「こんにちはー。」
入ってきたのは、小鳥、リス、ウサギ、ヘビ、タヌキ、キツネ、そしてフクロウでした。
おばあちゃんは、もうびっくり。
「おやおや、まあ、こんなに大ぜい、どうしたんだい。」
「ぼくたち、みんな、ミラクマくんの友だちです。」
「バナナを買うお金がなかったから、みんなで、かわりのものをもって来ました。」
「これ、森の中のおいしいくだものです。」
かごの中に山とつみ上がったくだものを、おばあちゃんにさし出して、
ウサギが言いました。
「おばあちゃん、早くよくなってね。」
すると、みんな口をそろえて言いました。
「おばあちゃん、早くよくなってね。」
おばちゃんのにこにこ顔が、急にクチャクチャになっていました。
「わ、わたしゃ、うれしいよ、みんなが来てくれてうれしいよ。
なんだか、泣けてくるねぇ。」
おばあちゃんの体が、小きざみにふるえ出しました。
「わたしゃ、がまんできない。ねえ、泣いてもいいかい。」
さっきからそばでじっと見ていた子グマがあわて出しました。
「おばあちゃん、ちょっとまって!
みんな、おばあちゃんが泣くと、
地震が来たみたいになるんだ。気をつけて!」
みんなもびっくりして、あわててまわりの何かにしがみついたり、
テーブルやいすの下にもぐったりしました。
しばらくして、おばあちゃんの泣き声と
それにつづくみんなの叫び声が聞こえてきました。
「わたしゃ、うれしいよぉー!
わああああああああああああああん!」
「わあああああああああああああああ!」
まるで本当に地震がきたように、
家中がゆれうごき、みんなひっくり返ってしまいました。
けれども、静けさがもどった後、
子グマはテーブルの下から顔をのぞかせると、うれしそうに言いました。
「おばあちゃん、何だか、元気になったみたいだね。」
そう聞くと、おばあちゃんは、
「ほんとだよ。元気もりもりだよ。」
と言って両手でこぶしをつくり、
とくいそうにそれを頭の上につき出すポーズをとるのでした。
メガネをとばされそうになったフクロウが、そのようすを見ながらつぶやきました。
「よかった。よかった。」
すると、みんなも口をそろえて言いました。
「よかった。よかった。」
にこにこ顔のおばあちゃんは、みんなに向かって声をはずませて言いました。
「それじゃあ、今から、森のくだものとわたしがやいたパンで、
ハチミツパーティーをしましょう。ミラクマちゃん、みんな、手伝っておくれ。」
「やったあ!」
森の小さな家で、楽しい楽しいパーティーのじゅんびが始まりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この童話は、数年前に劇の脚本として書いてものを物語化して、
ブログ上で今回初めて一般公開したものです。
もしも、この童話を子ども向けの雑誌などに掲載することを望まれる
編集者さんがいらっしゃいましたら、ご連絡いただければ幸いです。
(ミラクマくんは、下記の本に出てくるメインキャラクターです。)
小学2年生と「クマくんのお見舞い」という劇を創りました。
脚本・演出は担任の私、
小学2年生の子どもは動物たちを演じて好評でした。
さて、その劇を、新刊『きっと、だいじょうぶ。』発刊を記念し、
「ミラクマくんのお見舞い」と題して、童話に改作しました!
お時間のある方は、どうぞお楽しみください。
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ミラクマくんのお見舞い
作 中井俊己
静かな森の中で、一ぴきの子グマがうつむいて、地べたにすわりこんでいます。
そこへ小鳥たちがやってきました。
「あっ、ミラクマくんだ。」
「ミラクマくん、どうしたの?」
すると、子グマは急に大きな声を出しました。
「あああん。」
小鳥たちは、おどろいてとび上がり
「わあああ。」
と、わめいて、羽をバタバタさせました。
「ああ、びっくりした。」
「ミラクマくん、泣いているの?」
「ミラクマくん、どうしたのかな?」
そこへ、リスたちがやってきました。
「おおい、小鳥さん。」
「そんなところに集まってどうしたの?」
「何か楽しいことでもあるのかい?」
すると、また、ミラクマが叫び出しました。
「ああああん。」
「わああああ。」
リスや小鳥たちは、おどろいてひっくり返りました。
立ち上がると、リスが口を開きました。
「ああ、びっくりしたあ。」
「ミラクマくん、泣いているのかい?」
「ミラクマくんの泣き声って、ごうかいだなあ。」
そこへ、ウサギたちがやってきました。
「おおい、みんな、集まって何しているの?」
小鳥が答えました。
「ミラクマくんが、泣いているんだよ」
「えっ?ミラクマくんが……」
ウサギたちは、思わず顔を見合わせました。
そして、一ぴきのウサギがおずおずと言いました。
「ミラクマくん、ごめんよ。この前、ぼくたちが
『君の耳は短いなあ』って、悪口を言ったこと、おこっているんでしょう。」
ミラクマは、ずっとうつむいたままで聞いていましたが、
目に両手を当てたまま急に叫びました。
「ちがうよ、ちがうよ。あああああん。」
「わあああああ。」
ウサギもリスも小鳥も、またその大きな声におどろいて、ひっくり返ってしまいました。
そこへ、ヘビたちがやってきました。
「おおい、みんな。」
「みんな、集まってどうしたんだ?」
「みんなでダンスをおどっているの?」
困った顔で、ウサギが答えました。
「そうじゃないよ。ミラクマくんがさっきから、泣いているだよ」
「えっ?ミラクマくんが……。」
ヘビたちは、たがいに顔を見合わせました。
そして、なんだか申し訳なさそう言いました。
「ミラクマくん、ごめんね。」
「この前、ぼくたちが『クマよりヘビの方がえらいんだ。
そのしょうこに、ヘビ年はあっても、クマ年なんかないんだぞ』って、
いばったから、泣いているんでしょう。」
「ちがうよ、ちがうよ。わああああああん。」
「わああああああ。」
また、みんな、またまたひっくり返ってしまいました。
そこへ、タヌキたちとキツネたちがやってきました。
「おおい、みんな。」
「いったい、どうしたんだ?」
「すもうでもして、遊んでいるのかい?」
ヘビが答えました。
「そうじゃないよ。ミラクマくんが泣いているんだ。」
「えっ!ミラクマくんが……。」
タヌキとキツネは、おどろいて顔を見合わせました。
そして、泣いているミラクマをのぞきこむようにして言いました。
「ミラクマくん、ごめんよ。」
「この前、ぼくたちの化けくらべ遊びに入れてあげなかったから、
泣いているんでしょう?」
「ちがうよ、ちがうよ。あああああああん。」
「わあああああああ。」
みんな、ぶっとんでしまいました。
「こまったなあ。」
「ミラクマくんは、どうして泣いているのかなあ。」
キツネも、タヌキも、ヘビも、ウサギも、リスも、小鳥も、どうすることもできません。
「あっ、森の長老さまだ。」
見ると、向こうからぶあついメガネをかけたフクロウがやってきました。
「いやあ、諸君、元気かね。」
すると、キツネが言いました。
「元気ですとも、長老さまもお元気そうで何よりです。」
「おや、おまえはこの前、鬼に化けて、村人をおどかしていたキツネだな。
あんなことをすれば、人間がわしらをこわがるようになる。
もう、あんなバカなことはしてないか。」
「し、していませんよ。
それにもともと、おどかすつもりなんかなかったんです。
みんなで、化けくらべ遊びをしていたら、
ちょうど村人さんが通りかかったんですから…。」
さっきから、じれったそうにしていたタヌキが、口をはさみました。
「ところで、長老さま、こまったことがあるんです。」
「うむ、どうしたんじゃ。」
「はい。実は、ミラクマくんがさっきから泣いてばかりで、ぼくたち、困っているんです。」
「うむ、うむ」
長老は、しゃがんだままうつむているミラクマをのぞきこみ、しわがれた声で言いました。
「こりゃ、ミラクマよ、顔を上げなさい。
泣いてばかりでは、男らしくない。わけを話してごらん。」
子グマは、ようやく顔を上げると、
涙でいっぱいの目をしばたたかせながら、つぶやきました。
「うん、あのね…、ぼくね……。」
みんなは、けんめいに耳をそばだてています。
「……おっことしちゃったの。」
「おっことしたあ?」
みんなは、いっせいに声を上げ、首をかしげながら顔を見合わせました。
そこへ、三びきのサルたちがやってきました。
手には食べかけのバナナをもっています。
サルは、みんなのようすがへんなのに気づいてたずねました。
「あれ?みんな、どうしたの?」
「シー」
みんなは、口に指を当て、いっせいにサルたちをにらみつけました。
しゃがんだまま肩を落としている子グマに、リスがやさしく問いかけました。
「ミラクマくん、何をおっことしたの?」
「バナナ、だよ」
「バーナーナー!」
みんなの視線が、いっせいにサルたちのもっているバナナにそそがれました。
サルたちは、なにごとがおこったのか分からず、キョトンとしてかたまってしまいます。
ただ、子グマだけは、サルたちがいることに気づかず、
しゃくりあげそうになるのをこらえながら、言葉をつづけました。
「ぼくのおばあちゃんが、病気でね。
おばあちゃんの大好きなバナナをもって、お見舞いに行くとちゅうに、
ふくろごとおっことしちゃったんだ。」
「だいじょうぶだよ。」
と、ウサギが言いました。
「きっと、どこかにあるよ。」
小鳥がそう言うと、「そうだよ。」「そうだよ。」と、みんながうなずきました。
「だけど、ぼく、ずうっとさがしたんだよ。
今ごろ、だれかが拾って食べているかもしれない。」
そう聞くと、キツネとタヌキは、サルたちの前にあわてて立ちはだかりました。
サルのもっているバナナが子グマの目に入らないようにするためです。
「そんなこと、ないよ。」
「そうだよ。そんなこと絶対にないよ。」
リスの一ぴきが、
「よし、ぼくらも、いっしょにさがしてあげるよ。」
と言うと、もう一ぴきがすかさず、
「よし、じゃあ向こうの方へ行ってみよう。」
と言いました。
子グマは気をとりなおして、立ち上がると、
みんなにお礼のことばをのこして、一度来た道をリスたちとさがしに行きました。
小鳥も、ウサギも、ヘビも、タヌキも、キツネも、フクロウも、それをだまって見送るのでした。
ミラクマの姿がすっかり見えなくなると、フクロウがしわがれた声でサルにたずねました。
「おい、そのバナナは、どうしたんじゃ?」
みんなの視線が食べかけのバナナに集まっているのをサルたちは感じました。
「ど、どうしたって?これ、……ひろったんです。」
「えー!」
みんながいっせいに叫んで、サルたちをにらみつけました。
サルたちは、やっとこの場の事情がのみこめたようです。
「これ、ミラクマくんのバナナだって、知らなかったんだよ。」
「病気のおばあちゃんにあげるバナナだって、
ぜんぜん知らなかった。」
「ああ、どうしよう」
サルたちは、困って泣きそうになりました。
みんなも、困って考えこんでしまいました。
「どうしよう。どうしよう。」
それから、しばらくして…。
さて、ここは、ミラクマのおばあちゃんの家です。
おばあちゃんは、病気のためにベットでねています。とても苦しそうです。
「ああ、頭がいたい。
おお、おなかもいたい。うううん。うううん。」
ピンポーン、ピンポーン。
げんかんのチャイムが鳴りました。
「おや、だれだろうね。」
おばあちゃんがげんかんまで行くと、入ってきたのは、子グマでした。
「おばあちゃん、こんにちは。おばあちゃん、病気はどう?」
「おや、まあ、ミラクマちゃんだね。お見舞いに来てくれたのかい。」
おばあちゃんは、にこにこしています。
でも、子グマはなんだかかなしそうです。
「うん。でもね。おばあちゃん、ごめんなさい。」
「あれ、まあ、どうしたんだい?」
「ぼくね、おかあさんから、
『もって行きなさい』って言われたおばあちゃんの大好きなバナナを
とちゅうでなくしてしまったんだ。」
「おや、まあ、そうかい。そんなこと気にしなくていいんだよ。
おばあちゃんは、ミラクマちゃんが来てくれるだけでうれしいんだからね。」
ピンポーン、ピンポーン。
また、チャイムが鳴りました。
モジモジしながら、入ってきたのは、あの三びきのサルたちでした。
「ご、ごめんくださーい。」
「あのー。じつはぼくたち、ミラクマくんの友だちです。」
「でも、道におちていたバナナをミラクマくんのものだって知らずに、
食べてしまったんです。」
「えっ!」
目を丸くして声を上げたミラクマと、
にこにこ顔のおばあちゃんをかわりばんこに見ながら、
「ごめんなさい。」
と、サルたちは頭を下げてあやまりました。
「これ、おばあちゃんの病気がよくなるようにもって来ました。」
そう言うと、それぞれが後ろ手にもっていた大きなビンをさし出しました。
「これ、ぼくらの森のミツバチくんが作ってくれたおいしいハチミツです。」
ハチミツのいい香りが、ほんわりと家中に広がったようでした。
「おや、まあ、ありがとう。わたしの大好物だよ。本当にありがとう。」
ピンポーン。ピンポーン。
また、チャイムが鳴りました。
「こんにちはー。」
入ってきたのは、小鳥、リス、ウサギ、ヘビ、タヌキ、キツネ、そしてフクロウでした。
おばあちゃんは、もうびっくり。
「おやおや、まあ、こんなに大ぜい、どうしたんだい。」
「ぼくたち、みんな、ミラクマくんの友だちです。」
「バナナを買うお金がなかったから、みんなで、かわりのものをもって来ました。」
「これ、森の中のおいしいくだものです。」
かごの中に山とつみ上がったくだものを、おばあちゃんにさし出して、
ウサギが言いました。
「おばあちゃん、早くよくなってね。」
すると、みんな口をそろえて言いました。
「おばあちゃん、早くよくなってね。」
おばちゃんのにこにこ顔が、急にクチャクチャになっていました。
「わ、わたしゃ、うれしいよ、みんなが来てくれてうれしいよ。
なんだか、泣けてくるねぇ。」
おばあちゃんの体が、小きざみにふるえ出しました。
「わたしゃ、がまんできない。ねえ、泣いてもいいかい。」
さっきからそばでじっと見ていた子グマがあわて出しました。
「おばあちゃん、ちょっとまって!
みんな、おばあちゃんが泣くと、
地震が来たみたいになるんだ。気をつけて!」
みんなもびっくりして、あわててまわりの何かにしがみついたり、
テーブルやいすの下にもぐったりしました。
しばらくして、おばあちゃんの泣き声と
それにつづくみんなの叫び声が聞こえてきました。
「わたしゃ、うれしいよぉー!
わああああああああああああああん!」
「わあああああああああああああああ!」
まるで本当に地震がきたように、
家中がゆれうごき、みんなひっくり返ってしまいました。
けれども、静けさがもどった後、
子グマはテーブルの下から顔をのぞかせると、うれしそうに言いました。
「おばあちゃん、何だか、元気になったみたいだね。」
そう聞くと、おばあちゃんは、
「ほんとだよ。元気もりもりだよ。」
と言って両手でこぶしをつくり、
とくいそうにそれを頭の上につき出すポーズをとるのでした。
メガネをとばされそうになったフクロウが、そのようすを見ながらつぶやきました。
「よかった。よかった。」
すると、みんなも口をそろえて言いました。
「よかった。よかった。」
にこにこ顔のおばあちゃんは、みんなに向かって声をはずませて言いました。
「それじゃあ、今から、森のくだものとわたしがやいたパンで、
ハチミツパーティーをしましょう。ミラクマちゃん、みんな、手伝っておくれ。」
「やったあ!」
森の小さな家で、楽しい楽しいパーティーのじゅんびが始まりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この童話は、数年前に劇の脚本として書いてものを物語化して、
ブログ上で今回初めて一般公開したものです。
もしも、この童話を子ども向けの雑誌などに掲載することを望まれる
編集者さんがいらっしゃいましたら、ご連絡いただければ幸いです。
(ミラクマくんは、下記の本に出てくるメインキャラクターです。)
![]() | きっと、だいじょうぶ。 (2008/07/02) 中井 俊已 詳細を見る |
2008'07.14 (Mon)
ひとりではない
**********************************************************************
心の糧・きっとよくなる!いい言葉
08.7.14 Vol.328
**********************************************************************
こんにちは! 作家 中井俊已です。 http://www.t-nakai.com/
このメルマガが、今日もガンバルあなたの「心の糧」となりますように・・。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ひとりではない
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
▼あなたはひとりではありません。
いつもだれかとつながっています。
生まれたときから
いまも、これからも、ずっと
目に見えないけれど、強い絆があります。
▼『とべないホタル』という絵本があります。
シリーズ化され、大ベストセラーになっています。
▼もともとこの本は、昭和30年ごろ、
富山県の小学校教師であった小沢昭巳さんが、
「いじめをなくそう」と思い、
学級新聞にホタルの童話を書いたのが始まりです。
でも、物語の内容そのものには、
いじめを示すような内容は登場しません。
物語は、校内放送にもなりますが、やがて忘れられます。
▼その32年後、小沢さんは様々な学校での勤務の後、
その童話を書いた小学校へ校長として戻ってきます。
その時、同校では再び「いじめ」が
教師父兄の間で問題となっていました。
対策に頭を悩ませていたところ、会議で、
ある母親から「昔、校長先生が作ったあのホタルの話を・・・」
との声が上がりました。
その母親は、小沢さんが一教師として勤務していた頃に
小学校に通っていた卒業生でした。
30年間以上も前に聞いた物語が、彼女に中に生きていたのです。
▼小沢校長は、埋もれていたその物語を見つけ出し、
いじめのあったクラスで『とべないホタル』の話を読み聞かせると、
子どもたちの様子が一変します。
家に帰って、親にこの物語のことを感動しながら話します。
「今日、学校ですごくいいお話を聞いたよ」って・・。
▼そのうち、親たちは「もっとたくさんの子どもたちに・・・」
とPTAで小冊子を作ることを思い立ちます。
さらに小学校の放送委員の児童たちによって、
この物語を題材にした校内放送番組が制作されます。
それが地域に広がります。
この動きがマスコミに注目され、
『とべないホタル』が出版・発売されたのです。
▼さて、『とべないホタル』第1話は、こんなあらすじです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夕日に照らされ、町も田んぼも金色に輝いたころ、
ホタルたちの子どもたちは、いっせいサナギからかえりました。
夜、ホタルたちが光輝きながらうれしそうに空を飛んでいる中、
一ぴきだけ、どうしても飛ぶことのできないホタルがいました。
生まれつき羽が歪んでいるためです。
仲間たちは、とべないホタルを励ましますが、
どうすることもできません。
どう接していいのかも、わかりません。
そのうち仲間は、一ぴき、二ひきと離れてしまい、
とべないホタルは、ひとりぼっちになってしまいます。
でも、仲間たちは本当はどうしたらあげたらいいのか、
どう接していけばいいのか、考えていたのです。
その時、ホタルがりをしに人間の子どもたちがやってきます。
ネコやなぎの枝につかまっていたとべないホタルは、
見つかってしまいますが、逃げることはできません。
その時、ある一ぴきのホタルが
男の子の手の中に降りてきました。
「このホタル、へんだなあ、ぼくの手の上にとまったんだよ」
とべないホタルは知っていました。
「あのホタルは、ぼくの身代わりになってくれたんだ。
ぼくを助けるために、わざとつかまってくれたんだ。
・・・・このぼくを助けるために」
とべないホタルは、泣いて、何度も何度も同じことを叫びながら、
ころげまわりました。
この事件を機に、とべないホタルは仲間たちが自分のことを
思っていてくれていたことを知ります。
さて、ホタルをつかまえた子どもたちは、家に連れ帰り
妹のひろちゃんにホタルを見せてやりました。
足が悪くて外に出られない妹のひろちゃんは、
ホタルが飛ぶのを見て、うれしそうに言いました。
「あのホタルにも、ねえちゃんやにいちゃんがいるのかしら」
ホタルは、こう言ってあげたいと思いました。
「ああ、いるよ、いるとも。
そして、きみたちみたいにとても仲がいいんだよ」
この勇気ある優しいホタルは、ひろちゃんのために
せいいっぱい飛んで、おしりを光らせました。
逃げようと思えば、いつでも逃げられたのに・・・
(その後、このホタルは、とべないホタルたちのもとへ
無事、帰っていきます)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼ひとりではない
あなたはひとりではありません。
いつもだれかとつながっています。
生まれたときから
いまも、これからも、ずっと
目に見えないけれど、強い絆があります。
愛を知るには、孤独や痛みが、
ときには必要です。
あなたが愛されて生まれたこと。
今も愛されて生きていること。
生きるのに疲れると、
そのことを忘れてしまうかもしれません。
でも、本当です。
あなたはひとりではありません。
あなたが生まれてきたのは、愛されていたからです。
あなたが育ってきたのは、愛されてきたからです。
いまも、あなたは愛されて生きているのです。
「ありがとう」って感謝すれば、
その愛があなたの胸に広がります。
『きっと、だいじょうぶ。』http://tinyurl.com/5fxucu
★ あなたが幸運になれるヒント ★
決してひとりじゃないこと、
辛いときに思い出せたらいいですね。
だって本当にそうだから・・・ (^.^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:小沢 昭巳 著『とべないホタル』
シリーズ化され、100万部を超えるベストセラーになりました。
心の糧・きっとよくなる!いい言葉
08.7.14 Vol.328
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ひとりではない
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いつもだれかとつながっています。
生まれたときから
いまも、これからも、ずっと
目に見えないけれど、強い絆があります。
▼『とべないホタル』という絵本があります。
シリーズ化され、大ベストセラーになっています。
▼もともとこの本は、昭和30年ごろ、
富山県の小学校教師であった小沢昭巳さんが、
「いじめをなくそう」と思い、
学級新聞にホタルの童話を書いたのが始まりです。
でも、物語の内容そのものには、
いじめを示すような内容は登場しません。
物語は、校内放送にもなりますが、やがて忘れられます。
▼その32年後、小沢さんは様々な学校での勤務の後、
その童話を書いた小学校へ校長として戻ってきます。
その時、同校では再び「いじめ」が
教師父兄の間で問題となっていました。
対策に頭を悩ませていたところ、会議で、
ある母親から「昔、校長先生が作ったあのホタルの話を・・・」
との声が上がりました。
その母親は、小沢さんが一教師として勤務していた頃に
小学校に通っていた卒業生でした。
30年間以上も前に聞いた物語が、彼女に中に生きていたのです。
▼小沢校長は、埋もれていたその物語を見つけ出し、
いじめのあったクラスで『とべないホタル』の話を読み聞かせると、
子どもたちの様子が一変します。
家に帰って、親にこの物語のことを感動しながら話します。
「今日、学校ですごくいいお話を聞いたよ」って・・。
▼そのうち、親たちは「もっとたくさんの子どもたちに・・・」
とPTAで小冊子を作ることを思い立ちます。
さらに小学校の放送委員の児童たちによって、
この物語を題材にした校内放送番組が制作されます。
それが地域に広がります。
この動きがマスコミに注目され、
『とべないホタル』が出版・発売されたのです。
▼さて、『とべないホタル』第1話は、こんなあらすじです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夕日に照らされ、町も田んぼも金色に輝いたころ、
ホタルたちの子どもたちは、いっせいサナギからかえりました。
夜、ホタルたちが光輝きながらうれしそうに空を飛んでいる中、
一ぴきだけ、どうしても飛ぶことのできないホタルがいました。
生まれつき羽が歪んでいるためです。
仲間たちは、とべないホタルを励ましますが、
どうすることもできません。
どう接していいのかも、わかりません。
そのうち仲間は、一ぴき、二ひきと離れてしまい、
とべないホタルは、ひとりぼっちになってしまいます。
でも、仲間たちは本当はどうしたらあげたらいいのか、
どう接していけばいいのか、考えていたのです。
その時、ホタルがりをしに人間の子どもたちがやってきます。
ネコやなぎの枝につかまっていたとべないホタルは、
見つかってしまいますが、逃げることはできません。
その時、ある一ぴきのホタルが
男の子の手の中に降りてきました。
「このホタル、へんだなあ、ぼくの手の上にとまったんだよ」
とべないホタルは知っていました。
「あのホタルは、ぼくの身代わりになってくれたんだ。
ぼくを助けるために、わざとつかまってくれたんだ。
・・・・このぼくを助けるために」
とべないホタルは、泣いて、何度も何度も同じことを叫びながら、
ころげまわりました。
この事件を機に、とべないホタルは仲間たちが自分のことを
思っていてくれていたことを知ります。
さて、ホタルをつかまえた子どもたちは、家に連れ帰り
妹のひろちゃんにホタルを見せてやりました。
足が悪くて外に出られない妹のひろちゃんは、
ホタルが飛ぶのを見て、うれしそうに言いました。
「あのホタルにも、ねえちゃんやにいちゃんがいるのかしら」
ホタルは、こう言ってあげたいと思いました。
「ああ、いるよ、いるとも。
そして、きみたちみたいにとても仲がいいんだよ」
この勇気ある優しいホタルは、ひろちゃんのために
せいいっぱい飛んで、おしりを光らせました。
逃げようと思えば、いつでも逃げられたのに・・・
(その後、このホタルは、とべないホタルたちのもとへ
無事、帰っていきます)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼ひとりではない
あなたはひとりではありません。
いつもだれかとつながっています。
生まれたときから
いまも、これからも、ずっと
目に見えないけれど、強い絆があります。
愛を知るには、孤独や痛みが、
ときには必要です。
あなたが愛されて生まれたこと。
今も愛されて生きていること。
生きるのに疲れると、
そのことを忘れてしまうかもしれません。
でも、本当です。
あなたはひとりではありません。
あなたが生まれてきたのは、愛されていたからです。
あなたが育ってきたのは、愛されてきたからです。
いまも、あなたは愛されて生きているのです。
「ありがとう」って感謝すれば、
その愛があなたの胸に広がります。
『きっと、だいじょうぶ。』http://tinyurl.com/5fxucu
★ あなたが幸運になれるヒント ★
決してひとりじゃないこと、
辛いときに思い出せたらいいですね。
だって本当にそうだから・・・ (^.^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出典:小沢 昭巳 著『とべないホタル』
シリーズ化され、100万部を超えるベストセラーになりました。
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